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青森県鯵ヶ沢町種里町一ツ森

2013/06/09取材

この大山祇神社の標柱は「またぎ碑」と呼ばれている。大正10年(1921)の山の神の祭日に建立されたもの。

裏面には、旧藩時代の大又鬼、小又鬼、鉄砲上手、熊猟多の人の名が刻まれており、マタギ研究の好資料として注目されている。

この周辺には、かつて大然(おおしかり)という集落があった。昭和20年(1945)3月に赤石川が氾濫し、川が塞き止められ、それが鉄砲水となって寝静まった集落を遅い、21戸のうち20戸が根こそぎ流失、88名の生命を奪い集落は跡形もなくなってしまった。奇跡的にも16人がこの山祇神社の高台へ逃げて助かったと云う。