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青森県弘前市百石町

2013/08/20取材

明治13年(1880)、弘前は1,064戸焼失という大火に見舞われた。この建物は、明治16年(1883)、「燃えない建物」として、宮本甚兵衛が土蔵造りの建物を「角三」呉服店の店舗として新築した。

その後、大正6年(1917)、津軽銀行が買い受け、入り口開放部分の一部を残して壁面にし、下屋を取り除いて窓に鉄扉を取り付けるなど必要最小限の改装を加え、銀行本店として営業した。このため、現在でも二階からは土蔵倉庫に漆喰工法で表示してあった「角三」の屋号を見ることができる。

平成13年(2001)に、青森銀行から弘前市に寄贈され、市では明治・大正期の建築手法を残す貴重なものとして、平成14年()に文化財に指定、現在は展示館として貸出し公開されている。