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青森県南部町大向字長谷94−6

2014/08/24取材

 

前身の長谷寺の創建は元中7年(1390)に開かれたのが始まりと伝わる。本尊は長谷十一面観音像である。また、建徳元年(1370)、長慶天皇の弟である明尊により開かれたとも伝えられる。

境内背後の高台は、長慶天皇が僧侶と偽り当地まで逃れ仮御所を構えた場所で、天皇はこの地で崩御されたと伝えられている。

長谷寺は江戸時代初期に、南部氏が本拠を三戸から盛岡に移した際、盛岡に移り、長谷寺の搭頭の1つだった恵光院が、堂宇や寺宝などを引き継いだ。

十一面観音像は平安時代初期から中期にかけて制作されたもので一木素木造、像高166.8cmで、青森県最古の仏像として昭和33年(1958)に青森県重要文化財に指定されている。

また、長慶天皇の御料だったと伝えられる笈も寺宝として伝えられている。