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青森県南部町相内荒屋敷
2014/08/24取材
別名:一夜堀館
相内館は馬淵川の北岸にあり、南へ張り出した丘陵地の南端にある。相内観音堂の北西にある高台が館跡で、南端に登り口がある。現在は相内農村公園となっており、神社があり、西側に土塁が残っている。
建久2年(1191年)南部光行が築いた下向直後の仮の城である。
文治5年(1189)、南部氏は奥州平泉の藤原氏討伐の戦功により、源頼朝より糠部の地を賜った。南部光行は八戸浦を経て入国し、馬淵川を遡りこの地に到った。一行は日暮れとなったため、相内の観音堂で一夜を明かした。
光行は観音堂が狭いので、近くの豪農助左衛門の家を仮の宿とし、領民の協力を得て、一夜のうちに堀を巡らせた。このことから一夜堀館とも呼ばれている。
その後光行は、近くの平良ヶ崎に城を築き移った。