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青森県南部町福田字間ノ原

2014/08/24取材

 

田中家は古くからの豪農で、戦前は軍用馬を百頭以上育てていた。

洋風の望楼を持つ田中家住宅主屋は、明治23年()に建築された造り酒屋と、洋風の消防屯所のイメージが融合した、和洋折衷の近代和風建築。昭和57年()頃に、1階と2階の一部分を改築して現在に至る。

主屋は、東面する屋敷地中央東寄りに南面して建っており、四周に下屋庇を廻し、東面は土庇、他三面は縁を廻し、南面東寄りに切妻造の式台玄関を付けている。棟中央には下見板張りの洋風望楼を立ち上げ、周囲では際立った存在である。

明治の豪農建築の遺構として、米蔵、表門とともに、平成19年(2007)に国登録有形文化財に指定されている。