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青森県三戸郡五戸町古舘

2014/08/24取材

別名:五戸古館

兎内館は、比高約20mの舌状台地先端に築かれた単郭の平山城である。南側の丘陵続きを堀で断ち切り、他の三方は段丘崖となっている。城域は、東西約130m、南北約160mほどと推定できる。

戦後、ここには五戸中学校が建設され、現在は五戸町役場が建てられており、地形も含め遺構のほとんどは消滅したと思われる。東側の沢を利用したと思われる車道に堀跡の様子が伺われるだけだ。

永正年間(1504~20)に、三戸南部氏の家臣の木村秀清により築かれたと伝えられる。木村氏は、平安時代前期の貴族の紀名虎の後裔と伝えられており、古い時代からのこの地の開発領主だったと思われる。

慶長年間(1596~1615)、秀清の子秀勝が、新たな拠点として五戸館を築き移り住み、その時期に廃城になったと思われる。