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青森県青森市安方1丁目

2014/08/23取材

 

青森県で祭りといえばやはりネブタだが、当然いつでも見られるというわけはなかった。この施設は、観光客に対して、いつでもネブタを体感してもらうため、平成23年()1月にオープンした観光施設である。

青森ねぶた祭の歴史や魅力を紹介し、吹き抜けホールには、祭りへ実際に出陣した4台の大型ねぶたを展示している。また時間を決めて、ネブタの囃子や、実際の踊りを演じているようだ。

もちろんねぶた祭の熱気は、実際の祭りには遠く及ばないことはやむを得ないことだが、気ままな観光客には有難い施設だ。
ねぶた祭りの由来としては、次のような伝説が伝えられている。

昔、坂上田村麻呂将軍が、蝦夷征伐の時、彼らが籠る場所を探す策として、人形灯篭を作り、火を灯し、笛や太鼓の囃子で幾夜も探し歩いてその場所を見つけて、勝利をおさめたことに始まるという。

また、大きな人形灯篭の中に、武器を持った兵を忍ばせ、それと知らずに寄り集まって来た蝦夷を討ったという。

また一説には、文禄2年(1593)7月、津軽藩主為信が都に逗留中、全国の諸侯たち競演のお盆行事の際に、家臣の服部長門守が、為信の幼名「扇丸」に因んで作った扇形の大灯篭が好評を得、これがねぶたの起源ともいわれている。

弘前は「進軍ねぷた」又は「喧嘩ねぷた」「扇ねぷた」といわれて扇形のねぶたが多く、青森は「凱旋ねぶた」又は「組ねぶた」といわれて、手の込んだ人形灯篭に組み立てたねぶたになっている。運行や囃子も、弘前は「勇壮」で、青森は「華麗」だといわれている。