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青森県外ヶ浜町三厩龍浜

震災前取材

 

 

 

 

竜飛岬は、津軽半島の最北端の岬で、天気の良い日には津軽海峡を挟んだ北海道の松前半島や、海峡を行き交う船舶が見渡せる。「竜飛」の名の由来は、アイヌ語で「タムパ=刀の上端」が転訛したとも云われている。またこの地は冬には雪交じりの強風が吹き荒れ、あたかも竜が飛ぶように見えるからとも云われている。

竜飛岬は、安山岩の火砕岩で形成された海抜100m前後の台地で、三方は急崖で、上部は緩やかな平地となり、竜飛埼灯台やススキの草原が広がり、古くから津軽半島の景勝地として知られていた。そのため、吉田松陰、大町桂月、大久保武雄、佐藤佐太郎、川上三太郎、太宰治など、多くの文人墨客がこの地を訪れている。

この岬から見える津軽海峡は特定海域であり外国艦船は自由に通過することができ、核兵器を搭載した外国の軍艦や原子力潜水艦も通ることもある軍事上の要衝でもある。かつては、この岬には海軍の砲台も置かれており、現在はレーダーサイトが置かれている。

岬周辺は、灯台を中心に遊歩道が整備されており、展望台や歌碑、文学碑などがあり、また階段国道や青函トンネル記念館などがある。