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青森県八戸市新井田下鷹待場

2017/10/07取材

昔この近くに、カン子という美しい娘が住んでいた。カン子に多くの男が言い寄って来たが、カン子には心に思っていた若者がいた。そのため、言い寄ってくる男たちの誰にもの良い返事をすることはなかった。

そのような男たちの内の一人が、何度カン子に言い寄っても袖にされ、ついには怒って彼女を捕らえ、新井田川のほとりに生き埋めにしてしまった。

それからというもの、そこからよく火の玉が飛び、村人たちは「カン子が出た」と言って恐れた。後年、ここにセメント工場が建ったとき、お宮を建てて霊を弔ったと云う。