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青森県つがる市稲垣町付近

2013/06/09取材

 

津軽地方には、各村々の旧道沿、村外れの空き地など各所に化粧地蔵が点在している。

津軽地方の自然は厳しく、飢饉に苦しむことも多く、そのしわ寄せは幼い子供たちに行くことも多かったろう。早産や死産等で死んだ子供たちの冥福を祈り、元々は各家庭の墓地に並んで設置して作られた。

しかし、時代と共に無縁になるものも多くなり、各集落ごとに堂を建ててに一つにまとめて、守って行くようになった。現在、各地区合わせると42ヶ所、1,997体分あるとされる。

お地蔵様に化粧をする風習は、その昔に京都から伝わってきたとも言われ、現在も市内の各集落でその風習が息づいている。毎年化粧が施され、新しい手作りの着物に着替え、お盆の時期などには供養物が供えられている。

お地蔵様は、その殆どが砂岩の丸彫りで、船型、木製で作られている物も有る。また、子供を亡くした家で作られたような地蔵様も多々在る。