スポンサーリンク
青森県八戸市新井田付近
2013/10/07取材
新井田川は、八戸の市街地を、南から北に流れ八戸港で海に出る。
源義経主従は、港からこの新井田川を遡り、館越の地にいたり仮の屋敷を構えたと伝えられる。
また、八戸では河童のことを「メドツ」と呼び、この新井田川付近にはその伝説が多くある。この新井田川の上流のほうに、50年ほど前までは、「てんぐ岩」と呼ばれていた大きな岩があった。その岩の近くでは、川底の砂利をすくって売る「ジャリつり」という仕事があった。この「ジャリつり」で、砂利を多くさらおうと遠くのほうへ行くと、カッパに足をひっぱられ、もどって来られなくなると言われていた。
砂利をさらったあとの川底には、大きな穴のような深みが残り、子供たちが川遊びすることは大変危険で、そのためカッパの話がされるようになったのかもしれない。今も、川の危険な場所には、「メドツがでるぞ」の看板がかけられている場所がある。