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青森県つがる市森田町床舞字稚桜

2013/06/09取材

旧増田家住宅は、木造茅葺二階建、床総面積430.92㎡。明治中期頃に建てられた、津軽地方を代表する大規模な豪農の住宅である。

大小11の部屋があり、武家の格式を取り入れ、台所、常居、座敷に段差があり天井も高い。屋根は重厚な寄棟つくりで箱棟には煙抜きの八方が取り付けられ、高さは13mである。

外部は化粧材の使用が目立ち豪華さが感じられる。特に軒周りの二重出桁造りと軒の斜め格子天井が目立っている。木材は主としてヒバ、けやきで、すじかいを用いず、すべて貫を使用し、釘も使っていない。

平成9年(1997)、上相野小中野よりこの道の駅の地に移築され公開されている。

増田家は、約350年前小中野を開発した開発地主で、十二代嘉右衛門、十三代源助氏は、安政2年(1855)から明治7年(1874)まで、屏風山植林に尽力した。

十五代清教氏は、昭和10年(1935)から森田村村長を務め、その後県議会議員をつとめた。