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青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋(十和田神社境内)

2013/06/10取材


 

十和田神社の境内の奥に続く階段を上っていくと、巨石が横たわる地を過ぎさらに進むと小さな堂があり、その先は中湖に面した絶壁になっている。その絶壁を鉄のハシゴで下ると、占場があるが、現在このハシゴは使えず下りることはできない。

この「占場」は、南祖坊が入寂した地と伝えられ、修行に使った洞窟や、自然石の南祖坊の像もあるとされる。また占場の沖は、十和田湖でも最も水深が深く、その水の色は深い青色で、じっと見ていると引きずり込まれそうになると云う。

かつては、「占場」は、吉凶を占う場として信仰を集め、お金やお米を白紙にひねったものや、宮司が神前に供えて祈念をこらした「おより」を湖に投げ入れ、願いが叶うときは水底に引き込まれるように沈み、叶わないときには、重いものでも浮いたまま波にさらわれ沖へ流されると云う。