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青森県野辺地町字野辺地

2012/07/11取材

下北半島の付け根に位置する野辺地町は、かつて北前船で賑わった港だった。この常夜灯は、日本最古のものとされる。文政10年(1827)に関西の商人橘屋吉五郎が大阪から運び、この地の回船問屋野村治三郎が建てたと伝えられる。

江戸時代には野辺地から、関西の白味噌の原料として使われた南部の大豆、尾去沢の銅、下北産の昆布などが積み出された。当時は、常夜灯は、3月から10月まで、野辺地の湊に夜間入港する船の目印として毎晩火が灯されていたと云う。

かつては野辺地漁港の道路沿いに建っていたが、平成19年(2007)にこの地に移設され、野辺地町のシンボルとして常夜燈公園として整備された。