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青森県大間町字大間

2012/07/11取材

大間港は、本州最北端の港で、北海道と最短距離にあるため、古くから津軽海峡を往来する船の基地として栄えてきた。昭和39年(1964)には函館港との間にカーフェリーが就航し、トラックなどの物流の利用も多く、また夏場の北海道ツーリングなど北海道観光のレジャー用としても利用されている。

また、マグロの水揚港としても有名である。明治、昭和時代のマグロ漁は、大謀網や一本釣りであった。昭和30年(1955)代になると漁船の大型化や漁具の進歩と相まって豊漁を続け、その独特な漁法がマスコミで取り上げられ、また吉村昭の小説「魚影の群れ」で全国的に知られるようになった。

大間のマグロは、大間崎沖1~3kmで釣れる近海物で、高級品として東京築地市場でも値が高い。一時、近海から魚影が消えたが、平成5年(1993)には、10年ぶりに「マグロが来た!」と浜が活気づいた。