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青森県むつ市脇野沢

 

国道338号線をむつ市の市街地から西に走ると、松ヶ崎という小さな岬がある。この岬に石神を祀る石神社がある。

昔、この村の漁師がナマコ漁をしていたが、ナマコはまったくかからず、網に瘤のある石がひとつかかった。その石を捨ててもまた網にかかる。何度捨ててもこの石がかかるので、漁師は何か因縁でもあるのかと持ち帰った。

漁師が浜で待っていた村人にこの石を見せたところ、その村人が昨夜夢で、なまこ網に神石が乗るので、松ヶ崎に祀ってくれるようお告げがあったという。漁師が持ち帰ったその石こそ神石に違いないということになり、村中総出でお堂を建て、石神として祀った。

この石は不思議なことに年々大きくなるといわれ、今は直径1.5mほどにもなり、「成長石」と呼ばれるようになり、この石に願いごとをするとかなうといわれ、願掛けのときは石の瘤に赤い布切れを結んで祈ると云う。

日本には古くから自然信仰があり、石もまたその内の一つである。「君が代」の中で詠われる「さざれ石の巌となりて」も、成長する石を詠っているものと思われる。

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