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青森県五所川原市金木町喜良市山

2012/05/15取材

 

 

 

 

十二本ヤスは、津軽半島の大倉岳の南側山麓にあるヒバの古木である。樹高約33.5m、幹周約7.2m、推定樹齢800年以上で、樹勢は極めて旺盛である。その昔、弥七郎という若者が山の魔物を退治した時、その供養として切り株に植えた一本のヒバが成長したものと伝えられる。

幹の途中で十二本の大枝に分かれており、ちょうど魚を突くヤスの形をしているところから、「十二本ヤス」と呼ばれるようになった。新しい枝が出て13本になると、必ず1本が枯れて常に12本になると云われている。十二月十二日が山の神の祭日であり、「十二」はそれに通じることから、山の神が宿っているとされ、神木として今も崇められている。