青森県五所川原市金木町喜良市

2012/05/15取材

 

津軽半島を横断する県道沿いの、鹿ノ子溜池上流にあり、落差は約12mである。

太宰治が、小説「津軽」の執筆のために津軽を旅したとき、この地に兄の文治夫婦たちとピクニックに出て、ビールを片手に昔の思い出話に花を咲かせたと云う。滝の下流をため池にする工事に兄文治も関わっており、石碑には津島文治の名も刻まれている。

太宰の兄の津島文治は、金木町長や青森県知事を勤めた人物だったが、太宰がカフェの女給と心中未遂事件を起こし自殺幇助容疑で逮捕されるなど、その型破りな性格のために衝突をしばしば繰り返した。そのため、弟の自殺後にその名声が高まって文豪に加えられていく世間の状況には困惑していたという。

そのようなこともあってだろう、太宰は、このとき兄と一緒に歩くのは10年以上ぶりのことで、この先はもう無いだろうと小説の中で語っている。

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