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秋田県八峰町目名潟字産神台

2013/06/08取材

 

昔、秋の収穫が近づいた時期に、雨が降り続き、村人たちは飢饉の恐れを募らせていた。この地に来合わせた慈覚大師はこれを聞き、たいそう憐れに思い、雨が上がることを祈った。

天に祈り続けること三日、ようやく晴れ上がって、その年は豊作になった。村人たちは大いに喜び、この日上の社を建立したと伝える。

この地の少し奥に、山神の祠がある。その祠には丈三尺、厚さ三寸、幅四寸ほどの石の柱が祀られている。この柱は、地面から生じたもので、村人たちは「あめのみはしら、つちのみはしら、くにのみはしら」と呼び祀っている。

菅江真澄はこの地を訪れこれを記している。