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秋田県八峰町大久保岱

2013/06/08取材

 

文化4年(1807)、江戸時代の紀行家の菅江真澄はこの大久保岱集落を訪れた。その時の聞き書きでは、

この集落には「宇治」という姓が多く、昔、山城の国の宇治の人々が、世をしのんでこの地に移り住み、田を開いた。本家は「田村」を名乗っているが、一族はみな「宇治」の姓を名乗っているという。

また真澄はこの地の板碑群に室町時代初期の北朝の年号である「応安」「応永」を読んでおり、この地はかつて、有力な北朝方の豪族が支配していたと考えられる。