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秋田県八峰町峰浜水沢手這坂

2013/06/13取材

 

手這坂(てはいざか)は、水沢川の左岸、水沢ダムから下流に約3.5kmの地点にある。

文化4年(1807)、江戸期の紀行家菅江真澄はこの地を訪れ、
「-ここに誰 世々咲く桃に かくろくひて おくゆかしけに 栖めるひと村-」
大窪平(大久保岱)から手這坂に出て、家が4・5軒川岸にあるのを坂の上から眺め、昔仙人が山の奥深く、清流の岸辺に庵を結び隠れ住んだという中国の桃源郷のように思われ、この和歌を詠んだと云う。

八峰町では保存に努め、これまでに茅葺屋根の修復や蛍の増殖などを行っているが、手入れが行き届かずボランティアを募っている。しかし2000年に最後の住民が転出し無人となり、現在は景観を守るため建物は保存されているが、残念ながら荒廃が進んでいる。

桃の花は、例年5月の連休明けが見頃である。