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秋田県大仙市川目字川目

2015/09/15取材

 

昔、雄物川に洪福寺淵という難所があって船の迷惑が一通りでなかった。この洪福寺淵の地には、かつて洪福寺という大寺があったが、大地震で鐘とともに雄物川に沈み、深い淵になった。この淵を鐘を積んだ舟が行くと、淵の底にひきこまれるといわれ、鐘を運ぶ時は、岡をはこんで歩いたいう。

船頭らはこの淵を船で通ることを恐れるようになり、久保田、荒屋の船頭たちは、船で通るたびお経を読んでもらうのがよいだろうと相談し、この船通寺を建立した。その後この淵を通る船に向かってお経をよむと、船はその難所をこえることができたという。