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青森県藤里町田中

2017/05/12取材

 

別名:権現の大銀杏

樹高約24m、樹幹周囲約8.5mで、気根が多くあり、最大のものは長さ1.8m、周囲1.2mのものもある。イチョウの大樹としては稀有のもので、昭和30年(1955)、県の天然記念物に指定されている。

田中神社が隣接し、この樹を御神木として堂を建て氏神にしたとされ、権現堂・蔵王とも言われていたことから権現の大銀杏とも呼ばれている。気根が多くあることから、昔は母乳の少ない母親は気根を撫で、その撫でた手で自分の乳を触り母乳がでるようにお参りしたという。またこのイチョウは、晩秋の夜間、大音響とともに一斉に落葉するという。

この銀杏は、弘法大師が諸国行脚の際にこの地を訪れ、岩の間から湧いている清水の傍で昼食をとり、箸を地面に指したまま立ち去ったのが根付き、成長したと伝えられている。