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秋田県湯沢市東松沢

震災前取材

 

この地の愛宕神社は、延暦20年(802)、坂上田村麻呂が東夷征伐の際に勝利を祈願し勧請したと伝えられる。

関ヶ原の戦いの後の慶長7年(1602)、佐竹氏が常陸より移封されると、湯沢には佐竹南家の佐竹義種が湯沢城代として入った。義種は神殿を再建し社領50石を寄進し、佐竹家家紋の神輿、神器を奉納し、佐竹南家の崇敬するところとなった。

毎年、愛宕神社の祭典では大名行列が行われるが、これは、正徳4年(1714)から祭典の余興として行われたのが始まりである。佐竹南家は一万石に満たない所領だったが十万石の格式を持ち、大名行列も古くから十万石の大名行列が行われる。