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秋田県横手市城南町

震災前取材

 

この旧日新館は、明治35年(1902)旧制横手中学校(現横手高校)の英語教師として赴任してきたアメリカ人の住居として建てられたもの。

洋館には珍しく、美しい木肌の素木造りの簡潔な明治期の洋風住宅である。玄関バルコニーの柱頭飾り、窓の額縁、櫛型の庇など、デザインにも優れたものが見られる。

県内には、この建物以外には明治時代の木造洋風住宅はなく、全国でも外人教師、宣教師館で現存するものは、わずかに20棟を数えるのみで、貴重なものである。

昭和30年(1955)まで、歴代の横手中学校の外人英語教師の住宅として使用され、その後、昭和59年(1984)、秋田県重要文化財に指定された。