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秋田県秋田市川元松丘町

震災前取材

 

一乗院は、文亀2年(1502)、常陸佐竹十七代義舜の開基で、海義大和尚により開山した佐竹氏の祈願寺で、当時は寺録300石を領し、学問所である常陸壇林寺、地方の本山である中本寺の格式を持つ名刹である。

慶長7年(1602)に佐竹氏の遷封に伴い、常陸から秋田に移った。当初は寺町に伽藍を構えたが、明和4年(1767)の大火で焼失、その後久保田城中の三の丸に造営された。八幡神社の社務も兼ね、代々藩主の軍旗加持、国家安穏の修法を司る寺院であった。

明治維新で現在地に移転したが、大正11年(1922)に火災により焼失し、現在は仮住まいのまままだ復興はなされていない。