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秋田県鹿角市花輪

2011/10/02取材

 

旧関善酒店は、明治38年(1905)に建てられた商家で、桁行14間の長大な規模を持つ。平成18年(2006)に、主屋が国登録有形文化財に指定された。現在は、「関善にぎわい屋敷」として一般に公開されている。

木造平屋、一部2階建、切妻造で正面にこみせを設けている。通り土間上部の架構は見事で、木造吹き抜けでは東北最大級といわれ、その力強い小屋組に圧倒される。

関家は、田地200町歩、畑地40町歩を有するこの地の地主だった。安政3年(1856)に酒造業を創業、大正14年(1925)には、関善商店を設立した。その後変遷しながら、銘酒「花正宗」「鹿角」「錦木」などを出していたが、現在は酒の製造を止め、免許も返上し現在に至る。