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秋田県鹿角市十和田毛馬内毛馬内沢

2011/10/02取材

 

月山神社は、平安時代の桓武天皇の時代の延暦年間、坂上田村麻呂が東国と中央との対立を治めるように天皇の詔を受けた。田村麻呂は、その成就の暁には、奥州に7つの月山神社を建立することを立願した。その後、田村麻呂の威令がよく行きわたり、奥羽の争乱がおさまったことから、大同2年(806)、この地に月読命を祀り、国家鎮護、蒼生の守護神とした。

中世には社殿が数度の焼失にあったが、天文17年(1548)、南部氏二十二代南部政康の五男の武田秀範が、二戸から毛馬内古館に移り毛馬内を領すると、文禄年中(1592~96)に再建した。以来、歴代の南部藩公の崇敬篤く、明治維新に至るまで寄進を受け、五穀豊穣、家内安全の祈願神社として敬われてきた。

現在の本殿は、元文5年(1740)に建立されたもので、後に、拝殿との間を鞘堂で覆い、本殿を風雪から守っている。本殿は高床式に高欄を配した流れ造りである。

毛馬内の市街地には里宮があり、奥宮は茂谷山山中で、麓から300段の石段を登った上に鎮座している。