陸前屋太鼓店…太鼓製造修理、打ち方指導

宮城県大崎市古川飯川字十文字2-1 0229-26-2873

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太鼓は、恐らく人間が文化を得て間もなく、最初に手にした「楽器」だったろう。日本でもその歴史は非常に古く、日本神話の天岩戸の場面でも桶を伏せて音を鳴らしたと伝えられており、その源流が見られる。人々は、最初はそのまま木をたたき、そして、空洞の大木の響きを利用し、皮を張り、現在見られる和太鼓の形が生まれたと考えられる。縄文時代中期には、すでに皮を張った太鼓が使用されていた形跡があり、当時は通信手段として使っていたのだろう。

その後、和太鼓は様々な種類に分かれて行くが、それでも基本は、大木の胴をくりぬき、両面に皮を張った形態が主流で、気の遠くなるような長い人間の歴史の中で、大きな変化はない稀有な「楽器」といえる。

和太鼓は本来神事や仏事に使われ、その音は、人間の心臓の鼓動にシンクロし、その深いところで心を打つ。それが長い期間にわたって、ほとんど変化しなかった理由だろう。

縁があってお会いした宮城県大崎市の「陸前屋太鼓店」の内田さんは、和太鼓は「芸術品」のように扱うのではなく、「普段使い」で使ってほしいとしながらも、破れた太鼓の革を持ち出して見せてくれた。「べづに、大した手入れなどしなくともいいんだげっどもね」と言いながら、丁寧に使ってほしいと苦笑する。

現在は、牧畜が衰退していく中、張る皮も輸入物が多くなっており、また胴になる大木も極端に少なくなってきているという。大太鼓の胴は、「神様方が住み着いているような」大木を使い、それをくりぬき鋲を打つときは緊張すると話す。だから打つときには「神様の声を聴くように」打ってほしいという。ここにこそ和太鼓の和太鼓たるゆえんがあるのかもしれない。

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