2020/08/20

 

歴史散策⇒岩木山

今回の弘前市街地探訪は、予定箇所をほぼ周り終えた。しかし岩木山に行けなかった事が残念だった。昨日は、岩木山からの夕陽を撮りたいと、北秋田市の探訪を早めに切り上げ岩木山に車を走らせた。天候は極めて不安定だったが、下から見る限り、八合目辺りまでは晴れているようだった。しかしスカイラインのゲートは無情にも閉じられており「悪天候の為通行止め」の表示。

この日は、朝に豪雨が1時間ばかりあったが、その後は青空も出て、快適な歴史探訪ができたが、時折見える岩木山の山頂には雲がかかっていた。夕暮れの中、日の光を気にしながら、この日の最後の探訪を終えて、帰りのコースを考えながら北に車を走らせていると、左手に、夕雲を従えた岩木山が姿を現した。

夕陽はまさに沈もうとしている。山頂には雲はなく、その裳裾をひく流麗な山すそまで遮るものはないようだ。すぐに車を西へ向けて撮影ポイントを求めた。市街地をどう走っているのかはわからない。ただ岩木山を見失わないように、その方向に車を走らせた。光は刻々と小さくなっており気が急いた。

フッと川に出た。岩木川だ。そこはすでに弘前市街地の西の外れのようで、建物に遮られることのない岩木山が、山裾を延ばしていた。河原に降りる道があり、小さな駐車場があった。なんとも幸運なことに、その地は弘前でも有数の岩木山のビューポイントだった。はじかれるように車を飛び出し、シャッターを切った。地元の方にとっても、ここしばらくの悪天候の中、久しぶりの岩木山なのだろう、数人の方が携帯カメラで写真を撮っていた。

私のような気ままな旅人が、その地の美しい光景を見ることが出来るのは幸運でしかない。その地の山や川や海は、季節により、天候により、時刻により、千差万別の美しさを見せ、どれ一つとして同じものはない。それらの美しさは、その地の方々のもので、旅人はその中のほんの一こまを見るだけなのだ。

私は、旅の途中で、時折美しい光景に出会う。それは旅の喜びでもある。しかし、その光景に出会うために予定を立てることはあまりない。昨日は、岩木山からの夕陽を撮ろうと計画していたが、自然はそれを拒んだ。しかしこの日の岩木山は、私を絶好のビューポイントに導き、一期一会の姿を見せてくれた。

今回の弘前探訪は、多くの箇所を効率的に周らなければならないために、私にしては綿密な計画を立ててのものだった。しかしやはり「旅」は、「見る」ものではなく、「出会う」ものだと言うことを改めて感じさせられた。

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