2013/06/10

 

歴史散策⇒滝ノ沢峠

昨日は、鯵ヶ沢から五所川原をまわり、弘前で日没を迎えた。弘前はまだまだ未踏査で、私にとっては宝の山だが、中途半端な回り方はしたくなかったので、今回はスルーすることにしていた。この先は、大きく3つのルートを考えていた。一つは八甲田から十和田市に抜けるルート、十和田湖から奥入瀬を通るルート、十和田湖から八幡平市に抜けるルートだ。

弘前でゆっくりと夕食をとり、夜の道を十和田湖方向に走った。この時点ではまだルートを決めかねていた。東へ30kmほど走ったところの道の駅で休憩し、PCで道を確認し、ルートを検討したがPCのバッテリーがなくなり、道路地図を見ても暗くてわからず、そのまま寝入ってしまった。

この日は朝早く、というより真夜中に目を覚ました。時間は3時過ぎだった。それでもこの時期の日の出は早く、4時半頃のはずだ。八甲田にはまだ距離があり、日の出には間に合わない。すぐさま国道102号線を十和田湖に向った。刻々と東の空が明るくなっていく。天気は晴れている。今日、十和田湖はどのような姿を見せてくれるのか、気持ちは急いていた。

山道に入り、じきに滝ノ沢峠についた。十和田湖はこの峠を下りればすぐのはずだが、すでに日の出の時間をまわっている。峠で車を停めて周りを見渡すと展望台がある。そこから日の出を撮れるかもしれないとカメラを抱えて展望台に走った。

展望台から十和田湖を見渡した。眼下に広がっているはずの十和田湖は見えず、一面の雲の湖があった。日の出の方向は山と木々のかげになっており、日の出そのものは見えないが、朝の日の光に赤く染まった雲は、激しく湧き上がっている。しばらく思考停止の状態になった。この日、十和田湖が私に見せてくれたのは、雲の十和田湖なのだ。

旅を続けていると、時折、非日常の美しさを見ることがある。今回の旅では、十二湖の青池でそれを見て、さらにこの雲の湖でそれを見た。人々の多くは、このような非日常の美しさに出会ったとき、雲や風や水や日の光に、畏敬の念をいだき手を合わせたことと思う。日が上り、湧き上がる雲が穏やかに広がり始めたのを見届け、雲の湖に手を合わせ、雲の中にあるはずの十和田湖に向かい峠を下りた。

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